本州、四国、九州の海岸から山地の草原に生える多年草。花期8~10月。根を漢方の要薬柴胡とし、小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡桂枝湯など多くの漢方処方に配合される。オレアナン系サポニンに富み、主成分はサイコサポニンaであり、ラットを用いた動物実験で血中ACTH、コルチコステロン量を増加させる作用が報告されている。その他、サポニン画分としてストレス潰瘍予防、抗炎症、抗アレルギーなど様々な生物活性が認められている。本種の学名についてはFloa of ChinaはBupleurum komarovianumを正名とするが、ここではYListに従っておく。