インド原産といわれるシソ科の亜低木で、日本薬局方藿香カッコウは本種の全草を基原とする。止瀉、胃液分泌促進、解熱の効があるとして一部の漢方処方に配合し、暑気あたりによる食欲不振や頭痛、急性胃炎などに用いる。わが国ではシソ科カワミドリを代用したので、パチョリを広藿香コウカッコウと区別することがある。精油(パチョリ油)に富み、独特と香りがある。主成分はパチョリアルコール。