本州、四国、九州の山野や川原に自生するわが国の固有種。果実を皂莢ソウキョウ(神農本草経下品)と称し、瘡腫、淋疾、気管支炎などの治療を目的とする漢方処方に配合する。種子を皂角子ソウカクシと称し薬用とする。第二国民医薬品集、第七版局方にサイカチの名で収載。サイカチの名は古く西海子さいかいしと呼んでいたのが訛ったことに由来する。