インドから東南アジア原産といわれるつる性一年草。茎は地面を這って長く伸び、無色の毛が密生して巻きひげがある。葉は大型で5〜7つに浅裂した掌状となる。花期は8〜9月ごろ、葉腋に直径7.5〜10cmの黄色い花を咲かせる。雄花と雌花が同株に別々につく。果実は、多くの場合、30〜50cmほどの長楕円形で、はじめは白い毛が覆うが、熟するとともに毛は落ち、白い粉が析出する(画像は熟果)。種子を白瓜子(神農本草經上品)あるいは冬瓜子(開寶本草)と称し、局方には第十五改正版より収載された。漢方では駆瘀血、通経、利尿薬とされるが、配合する処方は大黄牡丹皮湯ほかごくわずかである。