アロエ(ススキノキ科)
Aloe ferox (Xanthorrhoeaceae)

南アフリカ原産の木本性多肉植物。生薬アロエの基原植物の一つで、本種並びに本種とA. africanaまたはA. spicataとの種間雑種の葉から得た液汁を乾燥したものを緩下薬とする。わが国で用いられるものはほとんど南アフリカのケープ州から輸入されるものであり、ケープアロエと称されている。主成分はバルバロイン(barbaloin)を始めとするアンスロン配糖体であり、その他に遊離アントラキノンとしてアロエエモジン(aloe-emodin)などを含む。瀉下作用に関わる成分としてバルバロインがもっとも重要である。中国では開宝本草で蘆薈ロカイ(Aloeの中国語音訳;「ろえ」)の名で収載された。

aloe

→戻る(2003.11.18;東京都薬用植物園)