フジマメ(マメ科)
Lablab purpurea (Fabaceae)

アフリカ原産とされる一年生つる性草本で広く栽培される。花期7~10月。未熟果のさやを食用とするほか、種子を扁豆ヘンズと称して解毒剤とする。中国本草では名医別録中品に藊豆ヘンズの名で収載された。新修本草では鵲豆シャクズと称しているが、「其の黒を以て間は白き故なり」という本草和名註によれば、黒扁豆コクヘンズに言及したものである。鵲は鳥類のカササギに対する用字であるから鵲豆の義がわかるだろう。因みにや古く薬用にしたのは色の白い白藊豆ハクヘンズである。

fujimame

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