キササゲ(ノウゼンカズラ科)
Catalpa ovata(Bignoniaceae)

中国原産の落葉小高木。花期は6~7月。花は枝先に円錐花序を上向きにつけ、漏斗状の淡黄色で内側に紫色の斑点のある花を咲かせる。葉は広卵形で浅く3〜5裂し、基部は心形で先は鋭く尖り、縁は全縁。果実は長い蒴果さくかで、果柄の先端から10本ほど垂れ下がる。成熟すると裂開して両端に糸状の長い毛が密生した扁平で長楕円形の種子はが裸出し風で広く散布される。果実を乾燥したものを生薬キササゲとして利尿薬とする。日本薬局方収載生薬だが、民間薬でありその歴史は比較的新しい。類似種にアメリカキササゲがある。

kisasage

→戻る(花:2002.6.24;実(円内):2002.7.22;帝京大学薬用植物園)