ランブータン(ムクロジ科)
Nephelium lappaceum (Sapindaceae)

マレシア(Malesia;東南アジアの諸島部のほか、大陸部のマレー半島を含む地域を指す植物地理学上の呼称で“マレーシア”ではないことに留意)原産の常緑高木。葉は3〜11枚の小葉からなる奇数羽状複葉で、各小葉は大きくて光沢があり全縁。花は円盤状で小さく密生して大きな円錐花序をつくる。果実は未成熟のときは緑色だが(画像1)、熟するにつれて赤みを帯び、肉質の柔らかい毛状物で密に覆われる(画像2)。rambutanの英名はマレー語の毛を意味する“rambut”に由来する。皮は剥きやすく、裸出する白い部分は形態学上では仮種皮(aril)であり、甘酸っぱい味があって賞揚される(画像2を参照)。中に種子が一つ含まれ、調理すれば食用になるともいわれるが、苦くまた麻薬性(narcotic)があるともいわれ、利用はごくまれである。

rambutan

→戻る(花・未熟果 2018.5.20;フィリピン・ポロムロク ;熟果 2005.8.29; 同マニラ)