欧州、アジア西部、同北部に分布する落葉低木で、欧州では果実を感下薬とする。わが国に自生する同属種クロウメモドキR. japonica var. decipiensおよびクロツバラR. davurica var. nipponicaの果実を鼠李子ソリシの名で第二改正国民医薬品集、第七版局方に収載したが、欧州における本品の使用に準じたものといえる。植物学的にはカスカラサグラダF. purshinae、セイヨウイソノキとは別属ながら類縁にあたる。