本邦東海地方以西と中国暖帯に分布する常緑高木。名の由来は多羅葉で、葉の裏を釘で傷つけると黒くなるので、インドで葉に経文を書いたといわれるヤシ科の貝多羅樹バイタラジュ (palmyra;Borassus flabelliferほか同属種)になぞらえて名付けられた。樹皮からは青もちがとれる。中国では若葉を苦丁茶クテイチャと称して飲用する。