トコン(アカネ科)
Carapichea ipecacuanha (Rubiaceae)
中南米原産の常緑小低木で、根を吐根と称し、去痰・催吐薬とするほか、日本薬局方アヘン・トコン散(ドーフル散)の原料とする。第十三版局方以降ではCepaelis acuminataを基原に追加したが、最近の分類学ではCarapichea ipecacuanhaの異名とする。モノテルペンイソキノリンアルカロイドであるエメチン、セファエリンを含む。種小名のipecacuanhaは南米原住民の言葉で「吐き気を催す草」という意味で吐根はその翻訳語に当たる。
→戻る(2011.9.23;星薬科大学薬用植物園)