ウチワサボテン(サボテン科)
Opuntia ficus-indica (Cactaceae)

メキシコ中部原産の多肉植物で、大航海時代に世界各地に広まった。韓国では百年草と称し、済州島の海岸に自生するとし、天然記念物に指定しているというが、サボテン科植物はことごとく新大陸原産であるから、同島にもともとあるものではない。実はわが国でも茨城県神栖市にウチワサボテンの群生地があり、県指定の天然記念物になっているが、どこから持ち込まれたか不明とした上で100年ほど前にはあったという。済州島の土産物屋で本種の果実より製したものを同島特産の健康食品として販売するが、ウチワサボテンの果実は食用になるので、原産地のメキシコほか、欧州、アフリカ北部、中東で広く栽培され、様々に利用されているので、韓国オリジナルの産物ではない。

uchiwasaboten

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