本州、四国、九州、南西諸島のほか、朝鮮から中国、台湾など広く分布する多年草。わが国でもっとも古くから用いられた染料植物といわれるが、色素は不安定で淡青から褐色に転じるので、のちに大陸から渡来したタデ科アイに駆逐された(ただし宮中の伝統行事では平安期頃まで用いられた)。万葉集に「山藍やまあい」を詠む歌が一首ある。