初版の生薬処方電子事典を刊行してからちょうど二年になる。本事典の特色は、生薬事典と漢方処方集という性格の異なる出版物を電子媒体の特長を生かして統合したことにあるが、幸いなことに漢方医学を実践する医師・薬剤師の諸氏ほか研究者などから熱い支持を得ることができた。その一方で、多くのユーザー諸氏から使い勝手に関する率直な感想・評価もいただいている。本来ならなるべく早く本事典を改訂してユーザーにフィードバックすべきであったが、そうしなかったのはこの間に一般用漢方製剤指針と日本薬局方の改定が予定されていたからである。とりわけ、前者の改訂は、3回に分けて関係省庁から通達があったのであるが、以前に比べて一挙に 80 余方増えて総計 294 処方となった。また、日本薬局方も第 16 改正版では漢方エキス剤が 16 品目も追加収載されるなど、近年にない大改訂であった。第二版の本事典は、以上の改訂がすべて反映され、またユーザーからの要望も取り入れてブラッシュアップがなされているので、これまで以上に諸氏の支持が得られると確信している。 既に多くの先達によって言い古されてきたことであるが、漢方医学は中国古医学を根幹とし、それに臨床の実地における知見すなわち口訣を加えて、江戸中期に再編された日本独自の伝統医学である。しかし、漢方医学にはいくつかの流派があり、近代科学を基盤にした西洋医学のように一枚岩ではなく、診断・治療の理論も流派によってかなりの隔たりがある。その中で後漢時代に成立した張仲景の「傷寒論」をとりわけ重視したのが古方派漢方であり、各流派の中でもとりわけ独自性が高いものであって、江戸中期から今日に至るまで日本漢方の主流をなしてきた。一方、戦国時代から江戸初期までの日本には、本邦独自の医学といえるほどのものはなく、当時の中国医学の主流であった李朱医学に代表される金元医学を導入し、曲直瀬道三一派がエバンジェリストとして伝承したのが後世方派漢方である。江戸中期に香川修庵や吉益東洞など有力な医師を輩出し、後世方漢方の観念性を批判して親試実験に立脚した医学を構築し、一世を風靡した古方派であったが、江戸後期になると折衷派といわれる流派が台頭するようになった。折衷派は、「傷寒論」・「黄帝内経」から清代の医書に至るまでの中国伝統医学を考証した上で、古方と後世方の長所を統合しようと試みた。幕末から明治にかけて皇漢医学を創設した浅田宗伯などが代表的である。折衷派と紛らわしい流派に考証学派があり、多紀元簡・森立之などが知られる。基本的に文献学的な考証に終始し、臨床的知見に立脚したものではない点で折衷派と区別されるが、漢方医学の理論的解明に大きな貢献をしたとされる。
*は原本(中国刊本、和刻本)、影印は原本を底本として影印出版したもの
財団法人日本公定書協会監修・日本漢方生薬製剤協会編「改訂一般用漢方処方の手引き」(じほう、2009年) 財団法人日本公定書協会監修・日本漢方生薬製剤協会編「改訂一般用漢方処方の手引き 平成22年4月1日通知(加減方追加)対応追補版」(じほう、2010年) 帝京大学薬学部教授(薬学博士)木下武司: 1976 年東京大学大学院博士課程修了、東京大学薬学部助手、コロンビア大学研究員などを経て、現在に至る。専門は生薬学・薬用植物学・萬葉植物学、著書に「万葉植物文化誌」(八坂書房)など。
また、今回の改訂で各処方の主治の項目を大幅に見直した。一つは出典文献からの直接引用に切り替えたことである。初版では成書に記載された記述を転載した例が多かったが、ごく一部を除き、すべて原本あるいは原典の影印本ないしその翻刻本を直接参照した上で、必要があれば詳細な注釈(解説の項)を付け加えた。この中には著者らの独自の新見解も多く含まれているので、著作権法を遵守した上での引用、転載が望まれる。今回の改訂で大きく内容が充実することとなったのは、早稲田大学図書館、京都大学付属図書館および武田科学振興財団杏雨書屋の所蔵する貴重図書の閲覧が可能となったからである。ここに深謝の意を表する。
平成 24 年 8 月 7 日
帝京大学薬学部教授 薬学博士 木下武司
帝京大学薬学部講師 薬学博士 山岡法子
本事典はわが国で用いられる実用漢方処方を収録しているが、出典の文献における当該の記述を「主治」として挙げた。漢籍での記述は当然ながら漢文であるが、古文調で訓読し、難しい語句には説明文がポップアップするように工夫した。原典の入手が困難な場合はそれを引用する文献の記述を原文のまま引用した。「主治」を要約したのが「目標」という項目の記述と考えていただいて差し支えないが、当該処方の主たる適用症を現代医学の病名で「応用」の項に示した。歴代漢方医家の口訣は、「主治」をベースとして臨床で親試実験を繰り返して得た病気治療のノウハウというべきものであり、わが国では高々二百数十方の処方を様々な病気の治療に用いてきた結果、一つの処方薬が一見何の関連もないような様々な病気の治療にも用いられているようになった。現代科学を基盤とする現代西洋医学の観点からはおよそ考えられないことであるが、漢方医学理論が基本的に治療のための方便としての姿勢を貫き、症状の完治ではなく緩和を重視したためと考えれば理解しやすいだろう。現代医学における漢方処方の価値が認められているのもかかる点であることは興味深い。
生薬事典では、各処方に配合される生薬の基原、その出典となる文献のほか、別名も挙げておいた。当該生薬を含む処方の主なものを挙げたが、本事典に収録されるもの以外の処方も出典を付して挙げておいた。基原については、日本薬局方で正品とするもの以外に、中国・朝鮮において同名で用いる動植物・鉱物も挙げ、主たる基原種には画像も掲載した。学名については、引用文献における記載を踏襲して命名者名も含めた。現在の分類学で主流とするクロンキスト体系、APG 植物分類体系を採用しなかったのは、生薬の成分研究・漢方処方の薬理研究などの研究報告あっては古い学名が用いられており、これまでの過去の膨大な研究資産との整合性を維持させる上で必要と考えたからである。成分については、特に重要な生薬ではその構造式も掲載した。
本事典は、処方事典と生薬事典を統合して各項目を相互にリンクしたものであって、書籍事典では凡そ不可能な利便性を得ているのを特徴とする。本事典に収録するデータは全てデジタルであるから、必要とする部分をコンピュータ上で容易に編集できるのも書籍事典にはない特色である。一部の字体が表示できないなど、まだ改善の余地があるが、コンピュータ全般に関わることであり、いずれは解決されることと考える。二十一世紀になってはや十年、電子書籍の本格的普及も目前となった。本事典は本格的な電子書籍の形態をなすものではないが、標準の端末が普及した場合の移植を視野に入れて編集したことを申し述べておきたい。
平成 22 年8月
帝京大学薬学部教授 薬学博士 木下武司
#は翻刻版、校閲者が活字に翻刻したもので、必ずしも原本に忠実とは限らない
[古典文献原本の所在]
(早) - 早稲田大学図書館蔵本
(京) - 京都大学図書館蔵本
(杏) - 武田科学振興財団杏雨書屋蔵本
(帝) - 帝京大学医学総合図書館蔵本
(私) - 木下武司私蔵本
*浅井家腹舌祕錄
全一巻、浅井惟寅著、天保14年片山秀伯写本 (杏)
*醫學準繩六要
全二十一巻、張三錫選・王肯堂校、萬暦巳酉七月、崇禎17年朱敬橋聚錦堂重訂刊本(杏)
*醫學正傳
全八巻、花溪恆德編集・正德10年序、校正:虞守愚(虞摶) 繍梓:書肆松亭(早)
*醫學統旨
全八巻、葉文齢編集・朱応軫叅校、玉夏斎藏板乾隆17年序(早)
*醫學入門
全七巻、李梃編註、嘉慶21年 同靑堂(早)
#医家四要
清・程曦・江誠・雷大震纂、唐文吉・唐文奇点校「医家四要(翻刻版)」(人民軍医出版社、2010年)
*醫級寶鑑
全十巻、董西園著、乾隆四十年自序、嘉慶二十五年刊、道古堂重刊、出版地・出版者不明 (杏)
*醫宗金鑑
全九十巻、呉謙奉勅纂修、乾隆7年刊、武英殿、北京(早)
*一本堂醫事説約
香川修德撰・鈴木良知閱、全二册(乾・坤)、文化5年序、英萬笈堂、本石町(江戸) (早)
*醫方口訣集
全三巻、土佐道壽編・中山三柳新增・北山友松子增廣口訣、寶曆4年、本屋又兵衛、三休橋清水町(大坂)(早)
*醫方考
呉崑著、慶安4年刊、秋田屋平左衞門 寺町通圓福寺町(京都)(早)
*醫方集解
全三巻、汪昂著輯、田中常澤訓点、享保12年序 吉野家博文堂, 浪華(大坂)(早)
#醫療衆方規矩
曲直瀬道三著(伝)・三宅意庵序「医療衆方規矩(安永四年版影印復刻)」(津村順天堂、1985年)
#医林改錯
王清任撰・李天徳・張学文整理「医林改錯(翻刻版)」(人民衛生出版、2011年)
*溫疫論
全二巻、呉有性著、寛政2年序、出版者・出版地不明 (早)
#溫病條辨
呉鞠通選「溫病條辨(翻刻版)」(臺北文光圖書、1982年)
*華氏中藏經
全八巻、華佗撰(伝)、堀元厚鑒定 ・吉岡玄昌校閲、天明4年刊、吉文字屋市兵衞、心斎橋南(大坂) (早)
*觀聚方要補
全十卷、多紀元簡輯、安政4年刊、和泉屋金右衞門、兩國橫山町(江戸) (早)
*北山友松子醫案
全三卷、北山友松子著・北山壽庵輯、延享2年、高萩安兵衞、心齋橋筋博勞町(大坂) (早)
*金匱要略
全三冊、張仲景著・王叔和撰次、文化3年刊、文泉堂、皇都(京都) (早)
*景岳全書
全六十四巻、張介賓著・魯超訂、乾隆33年刊、藜照楼、越郡 (早)
*外科樞要
全四卷、薛己著 [出版年不明] 東溪堂, [出版地不明] (早)
*外科正宗
陳實功著・荻臺州校正、萬曆乙卯春日序、芳蘭榭藏版、[出版年不明] 、[出版地不明] (私)
#外臺祕要
王燾著「重訂唐王燾先生外臺秘要方(崇禎十三年序經餘居刊本影印)」(北京人民衛生出版社、1955年)
*嚴氏濟生方
全十巻 厳用和著・甲賀通元訓点、享保甲寅仲夏序跋、浪華書舗崇高堂、天明元年重刊 (私)
*嚴氏濟生續方
全八巻、厳用和著・丹波元胤校正、文政5年跋、[出版者・出版地不明] (早)
#洪氏集驗方
洪遵著・鮮于枢詩跋・黄丕烈等跋「洪氏集験方考注(翻刻版)」(学苑出版社、2008年)
*口齒類要
薛己著・朱璞校、[出版年・出版地・出版者不明] (私)
#校正方輿輗
大塚敬節・矢数道明編「近世漢方医学書集成第85巻~第87巻 有持桂里(影印)」(名著出版、1982年)
#黃帝素問宣明論方
金・劉守眞選「河間醫集(呉勉學校定・黃帝素問宣名論方) 翻刻版」(人民衛生出版社、2006年)
*古今醫鑑
全八巻 龔信編・龔廷賢續編・沈公重校正 萬曆四年序、有恆堂 (京)
*古方兼用丸散方
全一巻、吉益東洞著・田口信菴輯、文政八年第三次刻、大江門書房 北林堂 泰山堂 萬笈堂 (私)
#濟世全書
小曾戸洋・真柳誠編「和刻漢籍医書集成 第12輯(済世全書・影印)」(エンタープライズ、1991年)
*雜病證治類方
全八冊、王肯堂輯、著者序無、寛文10年刊 村上平楽寺 銅駝坊(京都) (六科證治準繩) (早)
#三因極一病證方論
宋・陳無擇著・呉黼堂評註「三因方 (影印・中國医藥叢書)」(旋風出版社、1973年)
*子玄子産論
全四巻、賀川玄悦著・賀川玄迪・山脇叔光校、安永4年、濟生館、平安(京都) (早)
*時方歌括
全四巻、陳念祖(修園)撰、公餘醫錄 (京)
*集驗良方
全六巻、希尭撰・黄暁峯校、乾隆14年序 喩義堂, [出版者不明] (早)
*壽世保元
全十巻、龔廷賢編・龔定國・龔安國校、南雍太學生周文卿光霽堂鐫、萬曆四十三年歲次乙卯春王正月龔廷賢序(以上底本)、正保貮歲初秋 風月宗知刊行(和刻本出版年、出版者)、出版地[京都二條通觀音町] (帝)
*春林軒丸散方附膏方
中神琴溪著・生々堂丸散方合綴、写本、[書写年不明] (京)
*春林軒瘍科方筌
全一冊、花岡青洲撰、写本、[書写年不明] (早)
*傷寒薀要
全四巻、呉綬選、文久2年北川惟恭鈔本(写本) (杏)
*傷寒六書(節菴家秘傷寒六書)
全六巻、陶華撰・道伴加点、寛永7年刊、道伴、[京都] (早)
*傷寒論
全一冊、張仲景述・王叔和撰・林億校正、稲葉元煕校・丹波元堅序(和刻)、天保15年刊、和泉屋善兵衞、本町(江戸) (早)
*傷寒論特觧
全十巻、齋靜齋著・淺野元甫補註、富田大順校正、寬政2年千松法成序、東壁堂、本町(名古屋) (早)
*證治準繩
全八冊、王肯堂輯、[出版年・出版者・出版地不明] (雑病証治準縄、六科証治準縄) (早)
#小兒藥證直訣
小曾戸洋・真柳誠編「和刻漢籍医書集成 第一輯(影印・小児薬証直訣)」(エンタープライズ、1988年)
*仁齋直指方
全二十六巻、楊士瀛編撰・朱崇正附遺 出版年・出版者・出版地不明 (早)
*世醫得効方
全二十巻、危亦林撰 元・後至元3年完成 元・至正3年刊 出版者・出版地不明 (京)
*青嚢祕録
全一冊、華岡青洲著、写本、[書写年不明] (早)
# 千金翼方
孫思邈著・林憶等校正「千金翼方(影印・大德丁未梅溪書院本)」(北京人民衛生出版社、1955年)
*叢桂亭醫事小言
全六巻、原南陽著、文政2-3年跋、須原屋安次郎、下町本町(水戸) (早)
*續本事方
全十巻、儀眞 許叔微著、中正堂訓橄、元文三歳戌午中冬吉辰成刻、(大坂)新町西口小濱町、攝陽書肆 向井八三郎刊刻 (帝)
#丹溪心法
朱震亭選、王英・竹剣平・江凌圳整理「丹渓心法(翻刻版)」(人民衛生出版社、2005年)
# 肘後備急方
葛洪撰「肘後備急方(明・萬暦二年刊本、影印)」(人民衛生出版、1955年)
*肘後百一方
全八巻、葛洪撰・陶弘景增補、香川修庵訂・沼晉校(和刻)、寶曆7年刊 (京)
#張氏醫通
張璐著「張氏醫通(翻刻版)」(上海科学技術出版、1963年)
*内科摘要
全二巻、薛己著、平治会萃(朱震亨著・薛己校)・内科摘要合冊、出版年・出版地不明 東渓堂 (早)
*内科祕錄
全十四巻、本間棗軒著、慶応3年跋、靑山延光・海保元備序、玉巌堂、横山町(江戸) (早)
*内外傷弁惑論
全二巻、李杲撰・王肯堂校、天明8年、積玉圃、(東垣十書)、大阪 (早)
*黴癘新書
全一冊、片倉元周著、天明6年、須原屋善五郎、本白銀町(東都) (早)
*脾胃論
全四巻、李杲撰 ・薛巳校・王宇泰 訂正、 [出版年・出版者・出版地不明] 、(新版東垣十書) (早)
#備急千金要方
千金要方刊行会編「備急千金要方 上中下(影印宋本)」(千金要方刊行会、1974年)
#秘傅外科方
「仙授理傷續斷秘方(藺道人著)・仙傅外科集驗方(楊清叟著)・秘傅外科方(趙宜眞著) 翻刻版」(人民衛生出版社、1957年)
*普濟本事方
全十巻、儀眞 許叔微著、麑府 中正堂訓橄、享保廿乙卯立夏良辰發行 享保廿一年辰四月板行出来、(大坂)新町西口小濱町、攝陽書肆 向井八三郎刊刻 (帝)
*婦人良方大全
全二十四、陳自明編輯・薛己補註・余元長重訂 [出版年・出版地不明] (早)
#勿誤藥室方凾
安井玄叔・三浦宗春編「淺田宗伯處方全集 前編(勿誤藥室方凾)」(世界文庫刊行會、1928年)
#勿誤藥室方凾口訣
淺田惟斅筆記・神林寛參訂「淺田宗伯處方全集 後編(勿誤藥室方凾口訣)」(世界文庫刊行會、1928年)
#方機
大塚敬節・矢数道明編「近世漢方医学書集成12 吉益東洞3(影印)」(名著出版、1980年)
*方讀辨解
大塚敬節・矢数道明編「近世漢方医学書集成54(影印・方読弁解)」(名著出版、1981年)
*保嬰金鏡錄
全一冊、陳文中撰・薛己註、陳氏小児痘疹方論と合冊、出版年・出版地不明 東渓堂 (薛氏醫案) (早)
*保嬰撮要
全二十巻、薛鎧集・薛己験、嘉靖丙辰歳春正月(序)、[出版年・出版地不明] (薛氏醫案) (早)
#蔓難録
オリエント臨床文献研究所監「臨床漢方診断学叢書第24冊(影印・蔓難録)」(オリエント出版社、1995年)
*萬病回春
全八巻、龔廷賢輯・餘一貫增補、萬曆33年、萃慶堂余泗泉、[建陽] (早)
龔廷賢著「万病回春 上下冊」(香港醫林書局出版、無刊記)
*明醫指掌
皇甫中原著「明医指掌(翻刻版)」(人民衛生出版社、1982年)
*幼科證治準繩
全九冊、王肯堂輯、寛文13年、村上平楽寺、銅駝坊(京都) (六科證治準繩) (早)
*瘍科證治準繩
全六巻、王肯堂輯、寛文13年、村上平楽寺、銅駝坊(京都) (六科證治準繩) (早)
*瘍科祕錄
全十巻、本間棗軒著、弘化4年、玉巌堂、横山町(江戸) (早)
*楊氏家藏方
全二十巻、楊倓著、松枝元亮活字刊本、江戸前田春筞序、安永六年刊 (杏)
*養壽院方凾
全一冊、山脇東洋著、文化13年、万笈堂、本石町(江戸) (早)
#養生訓
貝原益軒著・貝原守一校註「貝原益軒養生訓」(惇信堂、1943年)
*蘭室祕藏
全六巻、李杲撰・薛巳校、[出版年・出版者・出版地不明] (新版東垣十書)
#類聚方
大塚敬節・矢数道明編「近世漢方医学書集成12 吉益東洞3(影印)」(名著出版、1980年)
#類聚方廣義
吉益東洞著・尾台榕堂校註・西山英雄訓訳「和訓類聚方広義・重校薬徴」(創元社、1976年)
#和劑局方
「官刻增廣太平和劑局方(影印) 上下」(燎原書店、1976年)
#和田泰庵方凾
大塚敬節・矢数道明編「近世漢方医学書集成16(影印・和田泰庵方函)」(名著出版、1979年)
日本漢方生薬製剤協会編「一般用漢方製剤使用上の注意」(じほう、2002年)
矢数道明著「漢方後世要方解説」(医道の日本社、1959年)
山田光胤著「漢方処方応用の実際」(南山堂、2000年)
大塚敬節・矢数道明・清水藤太郎著「漢方診療医典」(南山堂、1980年)
大塚敬節・矢数道明・石原明・清水藤太郎・木村雄四郎・栗原広三・倉島宗二著「漢方大医典」(講談社、1975年)
藤平健・山田光胤監修・日本漢方協会編「実用漢方処方集」(じほう、2006年)
大塚敬節著・大塚恭男・渡邊賢治改訂「症候による漢方診療の実際」(南山堂、2000年)
大塚敬節著「症候による漢方治療の実際」(南山堂、1986年)
山田光胤・橋本竹二郎著「図説東洋医学湯液編Ⅰ 薬方解説」(学習研究社、1984年)
山田光胤著「図説東洋医学湯液編Ⅱ 症候・疾患別治療解説」(学習研究社、1986年)
大塚恭男・木下晴都・酒井シズ・代田文彦・芹澤勝助・橋本竹二郎・松元丈明・室賀昭三・山田光胤監修「図説東洋医学 用語編」(学習研究社、1988年)
上海科学技術出版社編「中薬大辞典」(小学館、1985年)
矢數道明著「臨床応用漢方處方解説」(創元社、1979年)
難波恒雄著「和漢薬百科図鑑Ⅰ・Ⅱ」(保育社、1993ー94年)
「一般用漢方製剤承認基準」(厚生労働省医薬食品局、平成23年4月15日)
「一般用漢方製剤承認基準に追加する新規31処方」(厚生労働省医薬食品局、平成24年4月9日)
帝京大学薬学部講師(薬学博士)山岡法子:1988 年帝京大学薬学部卒業、帝京大学医学部内科研究室、北里研究所東洋医学総合医学研究所薬剤部などを経て現在に至る。専門は漢方薬学・分析化学。