陰陽説とは?
 中国人の世界観を規定するもっとも基本的なカテゴリー。〈〉の二側面をあらわし,いんの気は静,重,柔,冷,暗,ようの気は動,軽,剛,熱,明などをその属性とする。両者の交合によって万物が生まれ,その消長によって四季が形成される。両者は対立する二元であるが敵対するものではなく,太極たいきよくまたは道と呼ばれるものによって統合されており,たがいに引きあい補いあう。また,一方が進むと一方が退き,一方の動きが極点にまで達すると他の一方に位置をゆずって,循環と交代を無限にくりかえす。中国人が事物を認識する際,ついでとらえる傾向があるのもこの陰陽論に由来しており,文学表現における対句,建築などにおけるシンメトリーの愛好も陰陽論と切りはなすことができない。
 
五行説とは?
もくきんすいのこと。この5種によって自然現象や人事現象のいっさいを解釈し説明しようとする思想は五行ごぎょうせつとよばれる。中国の古代に成立した。これら5種が特にえらばれた理由を,古典注釈家は,天においては五気が流行(循環)し,地においては民が行用(使用)するからだと説明している。五気が流行するといえば宇宙を構成する基本的な5元素のように考えられるが,民が行用するといえば自然界に通常に見いだされ,かつ日常生活に必須の基本的な物質をさすようであり,五行説成立の初期においては後者の意味が主であったと思われる。
 
アロパシー医学とは?
 症状と反対の作用をもつ薬物を投与することにより治療を行う医学をいう。これと全く逆がホメオパシー医学で、症状と同じ作用をもつ薬物を少量用いて治療する。