アキグミ(グミ科)
Elaeagnus umbellata var. umbellata (Elaeagnaceae)

北海道南部、本州、四国、九州の河原、原野に生える落葉低木。花期4~5月。名の由来は本種の果実が秋、すなわち10~11月に関熟することに因む。果実にはやや渋みがあるので生食には向かない。多花多果なので観賞用に庭木として植えることがある。グミ類の漢名は胡頽子コタイシであるが、本種は渋味が強いので古くは和産のない山茱萸サンシュユの代用とされた。それゆえ俗間ではグミを茱萸と表記する。首都圏郊外でよく見られるグミ種としてツルグミがあるが、甘酸っぱいので胡頽子として食用に供されてきた。食用になるグミ(胡頽子)は諸生もろなりとも呼ばれた。詳細は和漢古典植物名精解第21章6-2を参照。

akigumi

→戻る(花:2005.4.30 八王子市南大沢;実:2012.10.22 島根県大田市静間町)