カンアオイ(ウマノスズクサ科)
Asarum nipponicum var. nipponicum (Aristolochiaceae)
千葉から静岡県の本州中部地方の山地林内に生える多年草。葉は根生し、卵形~広卵形で基部は心形、全縁。花期10~2月。花は枯葉に埋まるようにしてつく。根および根茎を土細辛または杜衡と称し、漢方で鎮静、去痰、利尿薬として細辛の代用とする。関東南西部では同属種としてタマノカンアオイがあるが、葉に光沢があるので区別しやすい。名は寒葵で、葉がアオイに似て冬でも青々としていることによる。