カタクリ(ユリ科)
Erythronium japonicum (Liliaceae)

本邦各地の落葉樹林内に群生する多年草。葉は根生状で全縁。花期は3~5月。鱗茎のデンプンが真正のカタクリ粉であり、食用、滋養強壮、緩和、皮膚撒布薬とする。最近では少なくなり、保護された自生地でのみ見ることができる。万葉名は「堅香子カタカゴ」であるが、方言名に「かたこゆり」とあるから、「片葉の鹿の子」の義であろうと思われる。カタクリは実生から花をつけるのに7〜8年かかるといわれ、鹿子紋様の葉一枚の時期が長いことが語源に反映されたと考えられる。

katakuri

→戻る(2004.4.3;津久井町青山)