ススキ(イネ科)
Miscanthus sinensis (Poaceae)

本邦全土の山野のいたるところに生える大型多年草でしばしば大群落をつくる。花期は8~10月。秋の七草の一つとして古来親しまれている。名の由来はすくすくと育つ草が訛ったといわれるが、ススキの名は万葉集に「為酎木すすき」、「須々吉すすき」の古名があるので、後世にこじつけられた俗説である(真の語源についてはこちらを参照)。万葉には別名の「尾花をばな」の名も見える。ススキの名をもち、形態の似た種にアブラススキがあるが、別属である。萱葺き屋根をふくための材料として古来用いられてきた。

susuki

→戻る(2005.10.15;八王子市鑓水