北海道を除く日本全土の半日陰地に群生する多年草。花期6~7月。花期に採集した地上部を生薬十薬と称し、瀉下、利尿薬として用いる。生の葉を焙って化膿、腫瘍、創傷に塗布する。日本古来の民間薬。成分としてクエルシトリンを始めとするフラボノール配糖体を含む。毒素による痛み、すなわち毒痛みに効くからそれが訛ってドクダミに転じたといわれる。また、毒素を排出する効果、すなわち毒矯めの効果があるので毒矯めが訛ったという説もある。いずれにしても化膿、腫瘍などに対して著効を示すことが名の由来となっていることに違いはない。十薬は十種の薬効があるということで名付けられた。