テリハノイバラ(バラ科)
Rosa luciae (Rosaceae)

本邦各地の日当たりのよい山野、川原、海岸などに生える落葉低木。花期は6~7月。葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は楕円形~広卵形で先は円いかやや尖り縁に鋸歯があって表面に光沢があり、両面とも無毛である。近縁種であるノイバラの果実を生薬営実エイジツとして瀉下薬とするが、本種も基原の一種に含まれていたが、第十五版局方以降で削除された。詳細は歴代日本薬局方収載生薬大事典を参照。名は照葉野茨で、ノイバラに似て葉に光沢があるから。紛らわしい同属種として葉に光沢のあるアズマイバラがあるが、本種は匍匐性で茎が立ち上がらないので区別できる。

terihanoibara

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