ネジバナ(ラン科)
Spiranthes sinensis var. amoena (Orchidaceae)

日本全土の日当たりのよい草地や芝生などに生える多年草。葉は根生し、線状倒披針形で先は尖り、全縁。花序はらせん状で右巻き、左巻きともに存在する。花期は5~8月。地味な野草だが、純然たるラン科植物である。ほとんど採集されることもなく、おそらくもっとも身近なランであろう。名はねじれ花で、花序の形に由来する。モジズリの別名があるが、これも花序の形を「信夫しのぶ綟摺もじずり;陸奥国信夫の染め物)」のねじれて絡まったような独特の紋様に見立てたものである。

nejibana
→戻る(2005.6.26;八王子市南大沢)