フキ(キク科)
Petasites japonicus (Asteraceae)

北海道を除く本邦の山野に普通に生える多年草。雌雄異株で写真は雌株である。葉が出る前に散房花序を出し多数の花をつける。葉は長い葉柄をもつ腎円形で根生し、縁に不規則な鋸歯がある。花期は3~5月。葉柄および若い花茎(フキノトウ)を野菜として食するほか、若い花茎を鎮咳、解毒、健胃薬とする。名の由来は諸説あるが、古名のフフキが詰まったとする説がもっとも有力である。フフキは冬葱(ふゆき)が訛ったもので、葱は浅葱色(あさぎいろ)をしたものを指し、ネギもその一つである。早秋に芽を出しネギと同じように食べられるフキノトウ冬葱と称したのであろう。

fuki
→戻る(2005.4.15;相模湖町寸沢嵐