ヒナタイノコヅチ(ヒユ科)
Achyranthes bidentata var. fauriei (Amaranthaceae)

本州、四国、九州の日当たりのよい道端や荒地に生える多年草。葉は対生し、厚く先は短く尖り、ほとんど全縁。ヒカゲイノコズチに似るが、全体に毛が多く、花序は花が密につき太くて短いので区別できる。花期は8~9月。根を生薬牛膝ゴシツと称し、漢方で利尿、通経、強壮薬として牛膝散、牛車腎気丸などの処方に配合される。牛膝は茎の節のふくらみが牛の膝頭に似ていることによるが、イノコズチも「猪の小槌」で国産種は猪の膝頭に似ていると見立てた。成分としてオレアナン系サポニンを含むほか、昆虫変態ホルモン作用を示すエクダイソン系ステロイドも含まれる。

hinatainokozuchi

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