本州、四国、九州の山地の林内に生える常緑小低木。葉は数個が輪生状に互生し、ごく細かい鋸歯がある。地下茎をのばして増えるので、一カ所に群生する。花期7~8月で写真は堅い蕾の状態である。全草を紫金牛(シキンギュウ)と称し、中国の民間で鎮咳、去痰、利尿、解毒薬とする。そのほか庭木あるいは盆栽として利用される。同属種にマンリョウがある。名の由来は藪柑子で、実を柑子ミカンに見立てたもの。