ヤマグワ(クワ科)
Morus australis (Moraceae)

本邦各地の山野に生える落葉小高木。葉は互生し、卵形~広卵形で先は尖り、基部は円形または浅い心形、縁に鋸歯がある。しばしば3~5中裂する。花期4~5月。花は目立たないが、紫色に熟した実を多くつけ、生食できる。根皮を桑白皮ソウハクヒ(本来の基原はクワM. alba)の代用とし、漢方で消炎、利尿、鎮咳などを目的として配合する。沖縄には類似種のシマグワが分布する。名は山桑で、山に生えるクワの意味である。クワの名の由来は、蚕が葉を食べるので、蚕葉(コハ)あるいは食う葉が訛ったといわれる。

yamaguwa

→戻る(花:2005.4.30;八王子市南大沢;実:2005.6.7;相模湖町寸沢嵐)