ハスノミカズラ(マメ科)
Caesalpinia major (Fabaceae)

沖縄本島以南の南西諸島各島の海岸近くの低地林縁に生え、国外ではアジア、アフリカの熱帯に広く分布する常緑藤本。枝と葉軸に逆向きの刺がある。葉は2回偶数羽状複葉で対生し、羽片は4~8対、各羽片に4~7対の小葉が対生、小葉は長楕円形で全縁、先は鋭く尖り、表面で主脈はへこむ。花期は11月~12月ごろ、葉腋から総状花序を出し、黄色の花をつける。豆果は多数の鋭い刺があり、中に数個の種子は直径約2センチの球形で黄白色。固いのでアクセサリー材料に利用される。かつてCaesalpinia bonducをシロツブの名で呼んでいたが、植物学的にはC. majorとするのが正しいようである。両種は酷似しており、種子の色も灰白色~灰褐色まで変異があり、灰褐色のものを蓮実(ハスの実)に似ているので、蓮の実葛と命名してしまったのが混乱の発端であったようだ。八重山にはシロツブは分布しないようである。

hasunomikadzura

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