ホルトノキ(ホルトノキ科)
Elaeocarpus zollingeri (Elaeocarpaceae)

房総半島以西南の照葉樹林の構成種を為す常緑高木で、国外では台湾、中国南部、ベトナムにも分布する。葉は互生し、枝先に集まり、古い葉は紅葉してよく目立つ。葉身は倒披針形~長楕円状披針形でやや革質、縁には鈍い鋸歯がある。花期は本土では6月~7月だが、南西諸島では季節性は明確ではない。葉腋から総状花序を出し、白花を密につける。核果は長さ2センチほどの長楕円形で黒紫色に熟す。名の由来は果実がオリーブ(搾り取った油をホルト油あるいはポルトガル油と称した)に似ているからという。別名モガシ。

horutonoki

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