ヒルギダマシ(キツネノマゴ科)
Avicennia marina (Acanthaceae)

宮古島、石垣島、西表島、小浜島のマングローブに生え、国外ではアフリカ東部からアジア、オセアニアの熱帯に広く分布する常緑小高木だが、国内では多くは低木である。葉はやや革質で対生し、長楕円形~倒卵形、全縁、先は鈍く尖る。表面は無毛で光沢があるが、裏面は細かい毛が密生し灰褐色となる。葉の裏に塩類腺があり、根から吸い上げた塩分を排出するので、舐めると塩辛い。花期は夏、葉腋または枝先に集散花序をつけ、黄色~橙色の花を咲かせる。蒴果は2センチほどの楕円形で、表面に細かい毛が密生し、熟すと灰白色になる。

hirugidamashi

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