クサトベラ(クサトベラ科)
Scaevola taccada (Goodeniaceae)

南西諸島各島をはじめ、アジア、太平洋諸島、アフリカ東部の亜熱帯、熱帯の海岸に分布する常緑低木。砂地や隆起珊瑚礁の石灰岩地域に多く見られる。長倒卵形でトベラに似た革質の葉は光沢があって茎の先に集まって互生し、全縁もしくはわずかに鋸歯があり、先はへこみ、通例、裏側へ反り返る。花期は初夏から秋というが、西表島では冬でも開花する。葉腋から小型の集散花序を出し、花冠が扇型で5裂する花を少数つけ、花色は時が経つにつれて白から黄に変わる。核果は楕円形で白く熟す。茎の下部は木質であるが、上部は柔らかく、「くさ」を冠する由来である。

kusatobera

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