サキシマスオウノキ(アオイ科)
Heritiera littoralis (Malvaceae)

奄美大島以南の南西諸島各島のマングローブ林の後背地に生え、アジアの熱帯からアフリカ、ポリネシアまで広く分布する常緑高木。葉は長楕円状卵形~楕円状卵形で互生し、全縁、先は丸いかやや尖る。葉質は硬く、表は緑色でつやがあって無毛、裏面は銀色の鱗状の毛が密生する。花期は5月~7月、葉腋から円錐花序を出し、淡黄緑色で鐘形の小花を多くつける。堅果は偏平な広楕円形あるいは舟底状流線型で長径3~6センチ、堅く木質、光沢があり、水によく浮く。大きな個体では板根が発達し、高さ2メートルに達する。

sakishimasuo

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