教室旅行日程と場所
1.浦内川上流の植物調査(といっても国立公園特別保護区域なので観察会、3月14日)
2.大見謝川上流区域(植生調査、3月15日)
3.後良川河口マングローブ調査(3月16日)
4.前良川河口マングローブ調査(3月16日)
教室旅行の詳細はスライドショーをご覧ください。
マングローブは引き潮時でないと最前線に出られないので、一日に一回しかチャンスはない。潮の状態は毎日違うが、後良川上流にある環境省西表野生生物保護センターで詳しい情報を教えていただいた。ついでながら、同センターはイリオモテヤマネコの剥製があるほか、西表島の野生生物を紹介しており、一見の価値がある。隣に沖縄国際マングローブ研究所があるが、欧米系の外国人研究者が活動していることがある。欧米で自国にマングローブ林の存在する国はフロリダ州にヒルギ林を有する米国だけで、それとて西表島ほど立派ではない。欧米人のマングローブに対する思い入れは相当のもので、それに比べると日本は貴重な生態系を抱えているという認識が薄いように思えるのは残念である。
琉球大学熱帯生物圏研究センター西表実験所の宿泊棟。場所は前の地図で★のところにある。赤瓦の独特の建物からいかにも沖縄らしいが、全国共同利用施設で、この向かい側に実験棟がある。植物、動物など西表島の自然を研究する大学研究者が利用する。中にはフィールドでテントを張って過ごし、食事だけここで済ます人もいる。われわれのグループもここを拠点として研究活動をおこなった。
琉大の近くにある民宿。食堂に貝や蝶の標本があり、全部島内で採集したものという。シマヤマヒハツ、ゴレンシ、ピナンガ、シークワッサーなど珍しいオリジナルの果実酒が飲める。写真の左側の棚にガロン瓶が並んでいる。一杯300円は手頃な値段だろう。