キンポウゲ科トリカブト(Aconitum carmichaelii)ほか同属各種、デルフィニウム(Delphinium)属の塊茎に含まれる猛毒ジテルペンアルカロイドの一種。経口での半致死量(LD50)は1 mg/kg以下といわれ、植物成分では最強である。毒性の発現にはメトキシ基、安息香酸エステルの存在が必須とされる。薬理作用として鎮痛作用、催吐作用、局所麻酔作用のほか、交感神経、副交感神経終末からそれぞれノルエピネフリン、アセチルコリンを遊離し、交感及び副交感神経遮断作用、不整脈惹起作用な多様な作用が知られる。