化合物和名:アレコリン (Arecholine)
骨 格 名:ピリジン(ニコチン酸)
生合成経路:アミノ酸
ヤシ科ビンロウ(Areca catechu)に含まれるニコチン酸に由来するアルカロイド。条中駆除薬として用いられ、伝統的にビンロウジは駆虫を目的とした漢方処方に配合され、駆虫薬と認識されてきた。本物質はニコチン類縁物質であり、ニコチンアゴニストとしてニコチン性アセチルコリン受容体に作用する。ビンロウジと石灰をキンマの葉で包んだものを咬むと軽い中枢興奮とともに酩酊感が得られるが、アレコリンの作用によるものである。