化合物和名:ビロバライド (Bilobalide)
骨 格 名:セスキテルペン
生合成経路:イソプレノイド

 イチョウ科イチョウ(Ginkgo biloba)に含まれるセスキテルペン。5員環ラクトン、シクロペンタン環が複雑に縮合した構造をもつ。ギンコライドとともにイチョウに特有の成分である。C15からなるので、生合成経路不明のセスキテルペンと考えられてきた。近年、ギンコライドからC5が失われて生成したという仮説が提出され、これが正しければ厳密な意味ではセスキテルペンでないことになる。脳や末梢性血流障害に用いるイチョウ葉エキスの主要な活性成分の一つ(→詳細はこちらを参照)。イチョウ葉エキスの薬効上の効果は明らかではないが、エキス創製過程で含量が2.6~3.2%含むよう厳格にコントロールされている。

bilobalide