中国原産といわれる雌雄異株の落葉高木。花期は4月だが、花は目立たない。内種皮に包まれた種仁を本邦では銀杏(ただし江戸時代まではギンキョウと呼ばれていたことは属名のGinkgoがGinkyoの誤記であることから知られる)と称し茶わん蒸しなどに食用とするが、中国では白果と称し鎮咳の効ありとして薬用とする。葉より製したエキス製剤EGb761には、脳血流を増進し脳機能障害の改善効果があるとして欧米ではよく用いられる。果肉には有毒アレルギー成分であるギンコール酸(ginkgolic acid)が含まれるが、葉や種仁にも含まれるが、EGb761では本物質の大半は除去されている。(→関連リンク)