アヘン（ケシPapaver somniferum）に含まれるアルカロイド成分の一つ。モルヒネとともに麻薬に指定されているが、習慣性、耽溺性はモルヒネより弱い（→関連ページ）。鎮咳薬とするが、わが国ではコデインを還元して製造したジヒドロコデイン(dihydrocodeine)を鎮咳薬として風邪薬に配合するのが一般的である。コデインのアヘン中の含量は低いのでモルヒネから製造され、現在、わが国に置けるアヘンの用途は大半は鎮咳薬ジヒドロコデインを製造するために消費される。ジヒドロコデインはいわゆる大衆薬であるが、眠気を催す点はコデインの麻薬性を受け継いでいる。