アオイ科キダチワタ(Gossypium arboreum)ほか同属各種の種子に含まれる淡黄色色素。ナフトール二量体であるが、生合成的にはカディナン系セスキテルペンに属する。ナフタレン環の回転障害に基づく軸性キラリティーを有するため、不正炭素は持たないが光学活性を示す。抗菌作用や殺虫作用があるほか、男性避妊作用があり、そのため有毒とされる。