化合物和名:レオヌリン (Leonurine)
骨 格 名: 
生合成経路:アミノ酸−シキミ酸

 シソ科メハジキ(Leonurus japonicus)ほか同属各種に含まれるアルカロイドの一種。生合成的にはアミノ酸のアルギニンに由来するが、アミノ基が失われているので、真正アルカロイでもプソイドアルカロイドにも属さず、単に塩基性天然成分という意味でアルカロイドと称しているにすぎない。神農本草経では種子を茺蔚子と称し、上品に収載するが、名医別録以降に全草を薬用に供するようになった。詳細は歴代日本薬局方収載生薬大事典を参照。漢方では駆瘀血、通経、止血などを目的とした処方に配合されるが、血動物実験で子宮収縮作用、血管収縮作用などが報告されている。

leonurine