キキョウ科ミゾカクシ(Lobelia chinensis)ほか同属各種に含まれるアルカロイド。ピペリジン環部はアミノ酸のリジン(Lysine)、C6-C2部はフェニルアラニンを前駆体として生合成される。本物質は北米の原住民の民間薬であったLobelia inflataから単離され、初版~第四版局方、第二改正国民医薬品集、第七改正版局方にロベリア(草)の名で収載された。ロベリンは呼吸興奮薬、抗ぜんそく薬あるいは禁煙の補助薬、覚せい剤・コカイン依存症の治療薬として用いるが、わが国ではほとんど用いない。