化合物和名:G-ストロファンチン (G-Strophanthin)
骨 格 名:強心配糖体
生合成経路:イソプレノイド

 キョウチクトウ科ストロファンツス(Strophanthus gratus)に含まれる強心配糖体で強心利尿薬として用いられる。別名ウワバイン(ouabain)とも称するが、東アフリカのソマリ族が矢毒として用いていたキョウチクトウ科Acokanthera ouabaioの樹皮や木部からも得られているからである。因みに同属別種のAcokanthera schimperiにも含まれ、タテガミネズミLophiomys imhausiはその根や樹皮を咬んでたてがみ状に発達した針のような鋭い毛に塗りつけ、捕食動物に対する抑止力に利用するという。ジギタリスの強心配糖体とは異なり経口投与での吸収効率はよくなく、専ら注射薬として用いる。

strophanthin