キバナジギタリス(オオバコ科)
Digitalis lutea (Plantaginaceae)

kibanajigitarisu

→戻る(2004.5.15;帝京大学薬用植物園)

【解説】 欧州原産の多年生草本。茎は直上し、ほとんど無毛で分枝しない。茎葉は互生して長い披針形で先は鋭く尖り、無柄で茎を抱く。花期5~6月で、茎の先に総状花序をつけ、淡黄色の釣鐘型の花冠の花をほとんど同じ向きに咲かせ、花冠の内部に褐色の斑点がまばらにあるが、ないものもある。同属のジギタリスD. purpurea)、ケジギタリスD. lanata)と同様、強心配糖体を含み強心利尿薬とするというが、副作用の制御が難しいので、ほとんど用いられない。種小名の“lutea”はラテン語で「黄斑のある、黄色の」という意であるが、園芸用に栽培されるものの花冠は淡黄〜黄色の一色である。属名はラテン語で「指」を意味する“digitus”に由来するが、花筒が指サックに似るからか。