ユーラシア大陸に広く分布する多年草。平安時代の文献「類聚雑要抄」に「ごばう」と読める牛房の名が見え、朝廷の食膳に供せられていた。それ以前はキク科アザミの根が普通に食されていたが、本種の渡来で駆逐されたと考えられる(詳細は「歴代日本薬局方収載生薬大事典」を参照」。成熟果実を牛蒡子ゴボウシと称し、解熱、消炎、駆風解毒などの目的で用いる。アークチインほかリグナン配糖体を含む。