アジア、アフリカの熱帯原産といわれる多年草。日本へは奈良時代に伝わり、万葉集に「韓藍からあゐ」とあるのは本種のことで、藍の名は移し染めに用いたから。名の由来は花の形を鶏頭に見立てたことによる。本草綱目では花穂を鶏冠花ケイカンカと呼び、止血・止瀉薬とする。嘉祐本草に鶏冠子ケイカンシがあり、種子を基原とするが、今日では同属種のノゲイトウを青葙子セイソウシとして用いる。