シナオケラ(キク科)
Atractylodes lancea var. chinensis (Asteraceae)

中国原産の多年草で、今日の分類学ではホソバオケラの変種とするが、局方は別種として扱う。根茎を蒼朮ソウジュツ(神農本草経上品)と称し、胃内停水、胃腸炎、下痢などの治療を目的とする多くの漢方処方に配合される。古くは単に朮とするのみで、古方派が優勢なわが国では白朮ビャクジュツオケラオオバナオケラ)と蒼朮を区別しないが、中医学では区別する。アトラクチロジンなどアセチレン誘導体、セスキテルペンを主とする精油のほか、セスキテルペン配糖体を含む。

sinaokera

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