中国と台湾原産の常緑低木。茎幹にトゲがあり、葉の基部では扁平となって対につく(→画像)。葉は7〜11枚の小葉からなる奇数羽状複葉、葉軸には翼よくがある。小葉は無柄で対生し、卵形〜卵状楕円形あるいは槍状となり、縁は鋸歯状、先は尖り、基部は円形となる。花序は頂生、花被片は不規則な2連または1連で淡い黄緑色、狭槍形〜広卵形。果実は熟すと直径5mmほどの赤褐色の球形となる。花期は3〜5月、7~9月に結実する。漢名を野花椒ヤカショウといい、薬用・香辛料として花椒カショウ(カホクザンショウ)より一段低く見られた。