欧州全域と西アジアの一部に分布する常緑高木。熟すと赤熟する仮種皮は甘味があって食べられるが、種子は有毒である。種子を瀉下、鎮咳薬、葉を駆虫薬とする。葉、種子にタキサン系ジテルペンを多く含む。特に、葉に含まれる10-deacetylbaccatinは抗癌薬パクリタキセル(paclitaxel)、ドセタキセル(docetaxel)を半合成する原料として重要である。