ナンヨウザンショウ(ミカン科)
Murraya koenigii (Rutaceae)

中国南部からインドシナ、インドに分布する常緑低木~小高木。葉、樹皮、根の煎汁は強壮、健胃薬とする。葉にはテルペノイド系精油成分に富み芳香があるので、香辛料として用いる。特にカレーの香付けに用いられ、別名をカレーノキと称する。カルバゾールアルカロイドと称する特異な成分群に富む。かって奄美大島に本種が自生すると報告されオオバゲッキツの和名が与えられたが、その後、誤認であることがわかった。和名はサンショウによく似た熱帯植物ということで命名されたが、分類学的にはゲッキツと同属であり、別名としてオオバゲッキツを用いることも多い。

nanyozanshou

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