西インド諸島のバルバドスで薬用として栽培、生産されるのでその名があるが、原産地であるアフリカからもたらされたものである。本種の多肉葉の液汁から製したアロエ樹脂にも主成分としてバルバロイン(barbaloin)を含むので緩下薬として利用されるが、日本薬局方では本種を生薬アロエの基原(→A. feroxを参照)としていない。アロイン(aloin)とはバルバロインやアントラキノン成分をカルシウム塩として抽出処理した黄色粉末であり、本種はその製造原料である。また、本種で苦味のない系統の葉は食用にされる。