原産地不明の常緑低木~小高木。一説にマダガスカル原産といい、先史時代に熱帯・亜熱帯各地に渡ったという。葉は披針形〜卵形で先は尖って葉柄はごく短く互生する。果実はクラスター状につき、内部に数個の種子を含む。食用にされるが、強い酸味があるので生食はまれで、塩漬けや砂糖漬けにされるほか、食用酢に加工される。フィリピンではibaと呼ばれ、塩漬けの果実や塩で味付けしたジュースとして路上売店で売られている。インド、バングラデシュ、インドネシアでは葉も食用とされるという。英語ではMalay gooseberry、Tahitian gooseberryなどと呼ばれるが(gooseberryはスグリの類)が、スグリとは分類学的類縁はなく、むしろ樹形は同じく食用酢に利用されるビリンビンに似ている。わが国では沖縄で園芸用に栽培され、果実の形態から”飴玉の木”の名がついた。